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 9ヶ月生活記 2005/1/26〜2005/2/22 

 

32 週
+0日 マタニティヨガ 最終日 子宮口 と 体重 (2005/1/26 水曜日)

マタニティヨガを受けるのも今日で最後。と同時に、こちらの病院へ来るのも最終日。

気持ち良く受けた後、先生に挨拶し、いつもの様に新生児室へ立ち寄る。
昨日1月25日は、たくさんの赤ちゃんが産まれたようで、新生児であふれかえっていた。

実家へ帰ってからは、安産の為にも、自宅でのストレッチと毎日歩こうと思っているのだけど、先日の検診で、子宮口が少し開いている事が気になったので、助産師さんに聞いてみると、「結果オーライなんですよね。」との返事。

診察をしてみないと何とも言えないけど、このまま子宮口が開いていくと、赤ちゃんが出てくるまでには少し早いので出産まで入院ということになるし、普通に生活しても、これ以上は開きにくい人もいるらしい。

ただ、開いて入院と後悔しないように、9ヶ月いっぱいは安静にして、10ヶ月に入ったら適度に歩くということにしてみてはどうでしょうと提案された。

次回の検診は、実家に帰ってからの病院となる。実家に帰り、検診を受けるまではとにかく安静にして過ごそう。

もう1つ気になる事がある。少し小さめと言われた我が子の体重。

新生児室にいた予定日が1日違いの妊婦さんとお話する機会があり、聞いてみると、2週間前の検診で1600キロ。

我が子は、1400キロ。200キロか…鶏肉1枚分だ。

出産時に、未熟児で産まれる子もいれば、ジャンボベイビーもいる。

先生からは、何も言われてないし、気にしない方がいいのかなと思いつつ、少し気になってしまう。

ママもいっぱい食べるから、たくさん栄養つけようね。

+4日 飛行機で里帰り  (2005/1/30 日曜日)

ついに、出産するための長期里帰りの日がやってきた。

予定日までは2ヶ月弱あるけど、出産のために帰るのだから、確実に近づいてきているということになるのに、あまり実感がわかない。

ダンナに空港まで送ってもらい、手荷物検査のところでお別れする。

次にダンナと会う時は、我が子が無事我が子が産まれた時である。遠距離も長かったから、空港でのお別れは慣れているものの、結婚してからは一緒に暮らしているので、少し寂しい。

今年に入ってからは「寂しい?」と聞いてみるものの、返ってくる返事は「別に」。今日も同じように聞いてみると、「寂しいって言ってほしいの?」とダンナ。「いや、寂しいって言わせてみたいの」と私。いつも通りのダンナであった。

今度この空港へ戻ってくる時は、今はお腹の中にいる我が子が無事産まれて一緒に戻って来れると思うとうれしい気もするし、第1子を妊娠中の最後のフライトになるのかと思うと少し寂しい気もする。

それどころか、もしかして4月に転勤なんて事になると、この空港に帰ってくるもないかも知れない…等と、色々と考えながら、一人飛行機に乗った。

日曜日ということもあり、ほぼ満席で、赤ちゃん連れのママもたくさんいた。

私の席は通路に挟まれた3人席で、私、空席、赤ちゃんを抱っこしたママである。

離陸してすぐに、気圧が変わるからか、となりの赤ちゃんが泣き出した。と同時に、いきなり服をまくりあげ、授乳タイムが始まった。見て見ぬふりをしつつ、内心は、かなり驚いたけど、冷静に考えるとそれほど不思議でない光景だ。ただ、あまりにも周りを全く見ることなかったのでびっくりしてしまったのだ。結局、着陸するまでおっぱいを上げている状態だった。

もしかすると、帰りの飛行機では私が同じような光景を見せることになる。隣の席が男の人ということもありえるし、少し対策を練らなくては!

お腹の我が子は、飛行機が好きなのか、気圧が変わるから驚いているのか、いつも以上にずっと動いていた。揺れと振動はあったものの、無事、母親と兄弟が待つ空港へ到着。
とうとう、里帰りしてしまった。我が子よ、ここでママと一緒にこの世に出てくるまでの生活を楽しもうね。  

+6日 不安じゃないの?  (2005/2/2 水曜日)

里帰り後、出産までのたっぷりある時間をどのように過ごそうかと私なりに色々と考え、家にいる間にする事も少し用意してきた。

ダンナとは離れているけど、出来る限り、我が子が誕生するまでの楽しみな時間を共有したいので、連絡をとるように心がける。

もちろん外出は体調と相談しながら、出産の用意を買いに行ったり、友達と会う予定を入れたり、家では黙々と、アルバム整理やパソコンをし続け、今しか出来ないからと、時間を持て余すことなく、何かをしている状態だ。何もせずに時間を持て余し、考え込んで不安に感じ始めると私にとっても我が子にとってもよくない。

母親が私を妊娠している時は、毎日が不安で不安でどうしようもなかったらしく、母親からすると、私は出産に対しての不安や恐怖を感じていないように見えるようで、

「普通は、どうしよう近づいてきたとか思うのに、不安やわ〜とかないの?」と聞かれた。

ん〜、不安がないわけではないけど、確かに不安そうには全く見えてないと思う。

近づいているのはわかっているけど、実感がわかないのも事実だ。

陣痛や出産の痛みを実際に体験していないからどれほどの痛みがあるのか分かっていない事もあるし、細い所を通り抜けて、わけもわからず全く未知の世界へ出てくる我が子の方が不安じゃないのかな?と思ってみたり、胎動を感じる度に、「お〜、我が子よ」とうれしくなるし、ヨガへ行ったりして考え方一つで気持ちも変わってくると教えてもらったり…と、理由をあげればたくさんあるけど、今、よい精神状態でいられる事が私と我が子とっても、一番良いと思うので、このまま恐怖心をあまり感じる事なく、出産を迎える事が出来ればいいなと思う。

33 週

+1日 第10回 産婦人科へ〜出産する病院へ  (2005/2/3 木曜日)

内容 … 問診・超音波検査(経膣・経腹)、尿検査、血圧・身長・体重・子宮底・腹囲測定、浮腫検査、ドップラーによる心音確認

里帰り後、はじめての検診。
5ヶ月の時に一度だけ検診。そして、今日から出産までの検診、そして我が子が産まれて1ヶ月検診までお世話になる病院だ。

以前着たときに、1ヶ月前には予約を入れるように言われていたので、事前に予約済みの時間に病院へ。前回診てもらった先生は、2月いっぱい研修でいないらしく、他の先生となる。

1階の産婦人科へ診察券を出し、カルテと共にエスカレータで2階へ移動し、尿検査。
再び1階産婦人科へ戻り、測定室にて自分で身長、体重、血圧を測定し、待合室にて待つ。

助産師さんに呼ばれ、静養室へ。

以前と同じ助産師さんで、覚えてくれていたようで、ちょっぴりうれしい。

母子手帳、入院時までに提出する職歴調査表、今までの病院からの紹介状を渡すと同時に、2つ書類をもらう。

・入院中のカルテ → 名前や住所、月経歴、家族の病歴、妊娠出産に対する希望や思い(例えば1年間は母乳で育てたい・ダンナの立会出産を希望…)等を記入し、次の検診に持参
・胎動チェック表 → 妊娠34週に入ってからゆっくりと横になれる時間を選び、「赤ちゃんが10回動くのに何分かかったか」を記入する表。
10回動くのに30分以上かかる場合は、赤ちゃんが寝ている時間もあるので、時間をおいて1日2〜3回測定。

赤ちゃんが60分以上動かない場合はすぐに電話して、受診する事。 

赤ちゃんの心音確認、子宮底長・腹囲を測定、足を少し押さえての浮腫検査をしてもらう。

少し足に浮腫みやすくなっているようで、塩分は控えめにし、浮腫んだ時は足を少し高くして寝る等心がける様に言われる。

何か不安な事や疑問を聞かれ、

・子宮口が33ミリ少しで開いていると言われ、こちらの病院でしっかり見てもらうように言われました。とくに安静に等言われなかった。安産のためにも1日1時間くらいは歩きたい → 先生の診察で問題なければ、お腹が張らない程度に歩いても良い。もしも張りやすかったり心配なら、10ヶ月に入ってから歩いてはどう?
・寝る体制について、今でも上向きが一番寝やすい。横向きの方が良いと本などにはかかれてあるけど、一番良い体制は? → 上向きはママの血管を圧迫するので、どちらかというと横向きの方が良いけど、圧迫といっても、とくに問題ない程度の圧迫なので、本人が一番ラクな体制で眠るのが一番良いので、上向きでも大丈夫。

再び、待合室で待つ。

先生により、診察室の番号と名前を呼ばれるのだけど、何か聞こえたような聞こえなかったような…。

もしも、今のマイクの先生が担当になりそうだったら、変えてもらおう。

2分後…先生らしき人が診察室を開け、きょろきょろ見回す。

待合室で待っている順番でいくと、次は私のはず。

目が合ったので、名前を名乗ってみると、おそらく「どうぞ」と言われたような気がするので、診察室へ入ってみる。

見た目は色白で、とても気の弱そうな感じ。声は小さすぎて、こんなに近くにいるのに全く聞き取れない。すべてをオウム返しの様に、でも失礼のない程度に復唱し、紹介状には書いてあると思うのですがと、里帰り前の検診時に、子宮口が33ミリ少し開いていた事を告げる。紹介状を見ながら、かすかに聞こえる「とくに何も書いてないですけど…」と言う声。

そんなはずは!紹介状を見せてもらうと、どこにも書かれていない!

書いておくと言ってくれてたのに…。

3枚ほどの用紙に書かれてあるのは、以下の患者を紹介しますと私の名前や年齢、血液検査等の日にちと結果、表の中に我が子の数値が所々書かれているだけである。

8ヶ月間もの私の妊娠経過は、この紹介状だけで、次の先生に引き継がれる。

毎回の検診結果などをもっと詳しく書かれてあるものだと思い込んでいただけに、とくにトラブルもなかったから詳しい経過を書く必要がなかったのか、それとも、誰であっても詳しく書かれる事はあまりないのかな等、こんなものなのかなと不安になったと同時に、せめて、書いておきますねと言った「子宮口が開いている事」は書いておいて欲しかったなと思い、少し残念な気持ちになった。

続いて、となりの部屋へ移り、内診、経膣エコーをしてもらう。

エコーの角度がいつもと違い、結構痛かった。でも、痛いと感じたら、我が子にストレスが〜!と思い、出来るだけ力は抜きつつ、でもやっぱり痛い。

カーテン越しから、「子宮口は開いてないですよ」と聞こえた気がする。一応、復唱して確認。良かった〜。

出来るだけ安静にしたりしてたから、もしかしたら閉じたのかな?

でもそんな事がありえるのだろうかと思いつつ、とりあえずは開いてないと言われ、安心。

先生との間にあるカーテンが開けられ、続いて経腹エコー。

子宮の下の方からエコーを当てると、まず頭が映った。下のままだ。良かった〜!

「性別は聞いてます?」「はい。男の子と聞いてます。」

先生は合ってる合ってると言わんばかりに、うんうんとうなずき、所々で画面を止めて、大きさを計測する。

「何か言われてます?」と先生。
「体重が標準より少ないとは聞いてますけど…」何か問題があるの?少しの事でも気になる。

頭の直径は、7.7cmで、約30週。大腿骨は、6.1cmで、約33週の大きさだけど、お腹周りは、小さいらしい。

でも、心臓も4つの部屋にちゃんと分かれてて、口も上唇、下唇と別れてるし、お腹周りが少し痩せ気味だけど、それ以外はとくに問題はないという事でした。ホッ。

体重は、1699グラム。

頭の大きさ等から、推定で出しているので、お腹周りが小さいだけに、実際はもう少し軽めだと思いますという事でした。

となりの部屋へ戻り、エコー写真を4枚も頂けた。

そして、その場で次回の予約を入れる。

どうやら、次回もこの先生の時間での予約のようだ。

診るべき所はしっかりと診てくれているような気がすると、素人なりに思うけど、声が小さすぎるのと、経膣エコーの角度が違い、痛いところが、少し気になる。
今この場からは逃げられないし、3月になると前回診てもらった先生が帰ってくる予定だ。とりあえず、次回はもう一度この先生に診てもらう事にしよう。もしかすると、慣れてくることもあるかもしれない。

お会計場所へ移動し、本日の検診代3000円。

こちらの病院は35週目の妊婦検診までに、入院予約金を先に払わなければならないので、入院誓約書兼保証書を渡し、入院予約金を支払い、保証金預り証を受け取り、約1時間半にて終了。

+4日 こむら返りと睡眠不足  (2005/2/6 日曜日)

朝、目が覚めると同時に、ふくらはぎが攣っている!

動こうとしても両足ともこむら返りになっているので身動きとれず、しばらくの間、そのまま寝たきり状態で、じっとしていた。
何気なく足を見るとむくんでいる事が多くなったので、気づいた時に足首をまわしたり、伸ばしたりはしているけど、なかなかすぐにはむくみは取れてくれない。

自宅では、床に座ってのこたつ生活だったけど、実家では、食卓生活なので、立ち座りはラクなはずなのに、それさえも少し気合を入れてからでないと動きにくくなってる。パソコンをする時だけは床に座る体勢になる。座っている時間は少ないのにすぐに足がしびれ、出来るだけ体勢を変えつつパソコンに向かうようにしているものの、ついつい夢中になると気づくともう手遅れで、誰に気づかれるわけでもなく、一人でもがいている事が多い。

9ヶ月のママの様子に書いてある事の色々が、見事にも当てはまっていっているので、自分でもびっくりする。

里帰りして、まだ1週間しか経っていないのに、お腹も少し大きくなってきているし、実家の階段の半分くらい上ったあたりから、息切れ状態が続く。

そして、特別に「よく動いたぞ!」と思うほどの激しい行動をとったつもりもないのに、ちょっと動くだけで息切れし、胸焼けを起こしている事が多い。

少し前までは、お腹の左側が引っ張られるような痛みがあったけど、2日ほどはおへその右側に、時々キリキリとする痛みが走る。お腹が大きくなってきている証拠かな?

夜は、12時には寝るようにしているのに、毎日2時間くらいは、眠れない。

今夜はいつもよりも眠る事が出来ず、結局朝7時頃になってようやく記憶が途切れ、眠りにつく事が出来たみたい様だ。

眠る体勢は、基本形は上向きだけど、少し苦しくなってきているので、横向きになったりと体勢を変えつつ、良い位置探しに暗闇の中、格闘している毎日が続く。  

+5日 情緒不安定と胎動  (2005/2/7 月曜日)

妊娠中は、ホルモンのバランスや、妊娠中やその後の不安…色々な事から情緒不安定になったりすると言うけど、私はあまりない方だと思う。
というよりも、考え込んでしまうとなかなか抜け出せなく自分の性格から、そうならないようにストレスと感じそうな事は、妊娠中だけでも!と、出来る限り避けてきたからかもしれない。

この数日、親戚関係の事等で、少しダンナとの仲が不安定になっている。

たまにしか実家には帰れないので、とても楽しみにして帰るのに、私が帰ってきた初めの方に、さりげなく耳に入る一言で、私達の仲が乱れてしまう。

どうしていつも、気持ちよく実家で過ごさせてもらえないんだろう。

一緒にいる時ならゆっくり話す事も出来るけど、どうして離れている時に…と思うと、悲しくなる。

しかも、今は出産する為に実家に帰っているのだ。

お腹が動くたびに、「ごめんね、早くパパとママが仲良くしないとね。」と、頭から離さなければと思いつつも、気分転換が出来ずに色々と考えてばかりいる自分が、とても情けなくなり、悲しくなって、どうしていつも!という気持ちでいっぱいになる。

我が子の胎動がとても少なくなっている事に気づいた。少し時間も経ち、落ち着いて考えれるようになってきた事と、我が子の動きが鈍くなった事に気づき、ふと我に返った。

この子が無事に産まれるまでは、出来る限りこの子の事、そして私達家族が仲良く出来るようにだけを考えようと、心から思った。

誰が悪いわけでもないけど、ダンナも私も嫌な思いをしてしまった。

そして、我が子もそれをストレスと感じたから、動きが鈍くなったのかもしれない。本当にごめんね。  

34 週

+0日 胎動チェック表  (2005/2/9 水曜日)

34週に入るので、検診時に頂いた「胎動チェック表」をつけ始める。

赤ちゃんが確実に動いているかを確かめるのが目的で、グラフをつけるのが目的ではないそうだ。

動く時は動くけど、意識してチェックしようとすると、なかなか動いてはくれない。

あまり神経質にならずに、1日の中で、動きだしたら、お腹に手をあて集中してみることにした。

何度か集中しているうちに、あっという間に10回動く事もあれば、なかなか10回に達しない動きをする事もある。

そして、いざグラフに記入となると、どの動きに対しての時間を書いたらいいのか選びきれないので、夜寝る前の我が子の動く時間を書いてみることにし、夜はなかなか動かない時は、昼間に動いた時間を書く事にしてみよう。

+3日 電車で外出  (2005/2/12 土曜日)

関西を離れている友達が、連休なので帰省する事になり、里帰り後、初めて友達に会う為、久々に電車に乗った。

電車に乗っても、ダウンコートを着ていると、単なる着膨れにしか見えないようで、席を譲ってもらう事もなく、混雑する電車の中、出来るだけ揺れに耐える。

確か、夏のつわりの時期は、お腹がまだ出てなかったので、妊婦と気づいてもらえず、冬はコートの着膨れにより妊婦と気づいてもらえず…。
世の中、そう甘くはない。

無事待ち合わせ場所まで到着したものの、子供二人と共に来ているはずの友達がまだ来ていない。

少し経っても現れず、子供達が待ちきれずにお店の中へ入ってしまったのだろうかと、4階までの各階フロアを急な階段を上がりつつ探してみる。

携帯を持っていない私は、お店の人に公衆電話のありかを聞いても分からず、ようやく教えてもらえた場所は、かなり遠い場所。

でも、とにかく連絡をとらなければと、公衆電話へ向かう。

見渡せば、携帯片手にメールや会話をする人だらけ。

「すみません。お金払うので貸してください。」の言葉が何度も出そうになったけど、単なる怪しい人に過ぎないだろうと、息を切らせてひたすら目的地へ。

結局、教えてもらった場所は撤去されていたようで、さらに遠いところまで行くことになり、電話をかける。

私「今どこ?」
友達「家」

お子ちゃまが熱を出したらしく、私が携帯を持っていないので連絡の取りようがなかったようだ。数年ぶりに会えると楽しみにしていたのだけど、仕方がない…。彼女も困っていたのだろう。

妊娠している間は、少しは体調との相談が出来るけど、出産し、子供がお腹から出てくると、本当にその時々の状況がすぐに変わるし、分からない。

今後、我が子が産まれてから同じような状況になる事が出てくるだろう。

もしもの時の対処法を、常に考えながら行動しようと思う。  

+6日 母親学級  (2005/2/15 火曜日)

出産する病院にて、34週以降の人を対象とした母親学級「楽なお産をするために」に参加する。

会議室のような所へ移動し、テーブル付の椅子へ座るのだけど、9〜10ヶ月の妊婦さんばかりなので、狭くて座りにくそうに見える。

机の上には、母子手帳が集められている。

実家地域では、ママがたくさん書けるようにと記入スペースが多く、B5サイズのビッグ版。

その中に数冊混じっている少し小さめの母子手帳は、私のように里帰り出産をされる妊婦さん。大雪になる前にと、富山県から帰省してきた妊婦さんもいた。

まず初めに、出産や入院が同じ時期になる可能性もあるのでと、簡単に予定日を含めた自己紹介や今の不安等を順番に。

初めての出産を迎える妊婦さんは、あまり実感がわかない人、お腹が張るたびにどうしよう…と不安でいっぱいの人等、本当にそれぞれ。

それに比べて2人目、3人目の妊婦さんは、みなさん揃って、入院中の間の上の子供達が大丈夫かなという不安が一番だそうで、帝王切開の日にちを春休みに決定している人もいた。

簡単に、陣痛の始まるきっかけ、病院へ電話するタイミング、電話での伝達事項、入院に必要な持ち物等の説明を受ける。

説明の間中、お腹の我が子がとってもよく動いていた。薄手の服を着ていたので、お腹が波打つのが面白いくらいによくわかり、説明よりもお腹に気をとられる。

一度解散し、夜間に陣痛が始まった時の夜間入口や、入院病棟等、知らない人だけ残り案内してもらう。

入院病棟に陣痛室、LCRがある。

診察室は、改装されていて、とてもきれいなのだけど、病棟は、診察室ほど念入りには手が届いてないようで、少し古い感じ。

母子同室で、病室には、赤ちゃんのパパと、おじいちゃんおばあちゃんのみ入れることになっていて、親戚や友人などは、ママとは談話室で面会し、新生児室の中にいる赤ちゃんとガラス越しにご対面出来ることになる。

新生児室には、5人ほど産まれて2日以内の赤ちゃんが並んで眠っており、本当に一生懸命に眠っていてかわいい。我が子もあともう少しで、ここに並び眠る日が来るのだ。

3年ほど前から布オムツから紙オムツになっているそうで、出来るだけ赤ちゃんに慣れる事を考えるようにと、入院中は、もしも何か足りなくてもほとんど揃っているので、あまり心配しなくてもいいそうです。

自分と我が子の入院する場所を実際に見る事ができて、少しだけ安心できたような気がした時間でした。

終了後、検診の予約を入れているので、産婦人科へ。

+6日 第11回 産婦人科へ  

内容 … 問診・超音波検査(経膣・経腹)、クラミジア検査、尿検査、血圧・身長・体重・子宮底・腹囲測定、浮腫検査、ドップラーによる心音確認

母親学級後、予約していた時間となり、診察券を出す。

2階へ移動し尿検査後、産婦人科へ戻り、身長・体重・血圧測定をして、待合室へ。

助産師さんに呼ばれ、赤ちゃんの心音確認、子宮底・腹囲測定、足を押さえる浮腫検査をしてもらい、家で記入してきた入院中のカルテを渡す。

そして、おっぱいマッサージは念入りにしてて下さいよと言われ、一応前の病院で教えてもらった方法の、「乳首をつまむ感じでいいんですよね?」と確認すると、赤ちゃんが口に含んだり、吸ったりする日々の摩擦は思っている以上に凄いので、空気に触れさせて少し叩いてみたり、引っ張ったりして、刺激に耐えれる練習をして下さいと言われる。
お腹が張ったりすると、もちろんすぐに止めなければならないけど、38週を過ぎると、お腹が張って、もしも出産が早まる事になっても大丈夫な時期なので、張りはあまり気にせずにマッサージしても良いらしい。

そこまでしなければいけないとは知らなかった…。確かに、母乳育児がうまく出来ることになると、1日に何度も下着から出し、赤ちゃんの口の中への繰り返しとなるので摩擦だらけとなり、慣れる事で少しでも痛さを半減できるものならやっておかないと。今日から早速、少し酷使気味で頑張るぞ!

足は浮腫みかけているので、靴下は少しゴムが緩めのを履くと、少しラクになる事を教えてもらい、お腹を少し触られながら、張ってるねぇと言われる。前の病院でも、同じ事を助産師さんに言われた。

私にとっては、今は全く張ってなく自然な状態であり、本当に張りを感じる時は、もっとキューッと堅くなり張っているのを感じる。

他の妊婦さんは、お腹を触るともっと弾力性があり、やわらかいそうなのだけど、私の場合は固くなっているのが普段の状態なので、子宮が固い体質なのかもしれない。

1日のうちに強い張りを10回以上感じたら、連絡するように言われる。

「明日から35週に入るから、黄金シールを貼りますね」と、カルテにしるしをつけられる。

今までは、診察後にカルテ室へ戻されるのだけど、もうそろそろ出産、入院となる可能性のある人のカルテは、陣痛室・LDRのある病棟で移され、いつでもすぐに取り出せるところへカルテが保管されるらしい。

いよいよ出産が近づいてきているのだ!

あまり実感が沸いてない私も、さすがに少し、あせってしまった。

少しずつそろえ始めてはいるものの、本格的に、入院準備、退院後の赤ちゃん用品の準備も終わらせておかないと…。と、再び待合室へ。

予約している先生は、前回と同じ、声のとっても小さい先生。

マイクで呼ばれる名前に耳を傾け、じ〜っと待つと、かすかに聞こえるマイクの声。何とか私の名前は聞き取れたけど、その後の診察室番号が聞こえず、先生の名前が掛けられている部屋をそ〜っと開けてみる。

先生一人だったので、やはり私が呼ばれたようだ。

相変わらず、声は小さく、先生の言われる事を確認するために、聞き返す。

「クラミジアの検査をした方が良いですけど…」

した方が良いということは、しなくても良いということかな?と思い、

「何のためにするのですか?」

もしも感染していたりすると、出産時に赤ちゃんが産道を通る時、感染する可能性があるからだそうだ。そういうことなら、やってもらわねばと、お願いし、となりの部屋へ移り、クラミジア検査、内診等してもらう。

前回はバスタオルが置かれてあったけど、今日はなかった。日によって違うようだ。

前はと〜っても痛かったけど、今日も痛いのかな?と不安になりつつ、我が子に頑張ろうねと心の中で思いつつ、診察台へ座る。

まずは、クラミジア検査。

カーテン越しなので何をされるのかは見えないけど、機械が少し入りますので、痛かったら言ってくださいと聞こえてきた。

産道の細胞を少し削ったりするのかな?

先生!痛いです。と叫びたくなるくらい痛くて、息が荒くなり冷や汗が出て、体も反らせ気味になってしまう。でも、痛いですと叫んでも、検査が終わるわけでもない。少し休憩して、もう一度同じ事を繰り返されるなら、痛いのを我慢して出来るだけ早く終わってもらう方が良いので、半分泣きそうになり、お腹をさすりながら、出来る限り我が子を思い浮かべ、我慢した。

その後、これまたかなり痛い内診、経膣エコーがあり、ようやく先生との間で仕切られているカーテンが開かれ、経腹エコーとなり、肩の力が抜ける。

今日も頭の位置は下で、まずは安心。頭の横幅は、84.9mmで、33週3日。

大腿骨は、65.8mmで、36週3日。お腹周りは、少し小さめのまま。

推定体重は、2180g。

2週間で500g弱も増えているのに、明日から35週に入る赤ちゃんとしては少し軽いらしい。でも、問題ない程度だそうなので、気にしなくてもいいそうだ。

再び、元の部屋へ戻り、3枚のエコー写真を頂く。

赤ちゃんも順調に成長しているし、尿検査の結果からも、妊娠中毒症等の問題もとくにないそうで、安心。

次回は血液検査も受けるように言われ、その場で約2週間後の予約する。

本日の検診代 4960円(検診代3000円+検査代1960円)。

お支払いを済ませ、1歩1歩の歩く振動でも、膣と恥骨辺りがとても痛く、やっぱり先生を変えてもらった方がいいかなと思いながら病院を出た。  

35 週

+2日 情緒不安定が続く…  (2005/2/18 金曜日)

出産までは、よけいな事を考えずにと決めたはずなのに、必要な事だけメールや電話はしているけど、2週間ちょっと経った今もダンナとの仲が不安定だ。

普段なら顔を見て話し合い、ぶつかって気まずくなっても一応納得するまで話して終わり、あとは日々の時間がお互いの仲を元に戻してくれる。

私達の仲が不安定になる理由は、いつも親戚より耳に入る一言だ。

ダンナは気にしなくてもいいと言うけど、嫁である私にとっては気にしないわけにはいかず、妊娠中、何度か気になる事を耳にしたけど、気にしてようやく恵まれた我が子を絶対に失いたくないという思いからも、何とか気にせずにここまでこれた。

いつもならダンナに分かってもらえるまで話が出来たけど、今、家に一人でいる素直なダンナは言われるがままの意見を鵜呑みにしてしまい、普段はあまり言い切ることのないダンナが自分の考えとして断言し、相談してではなく一方的に言われた私にとっては、それも悲しくて、何も言えずに日々が過ぎていっている。

ダンナは引きずらないタイプで、きっともう過去の出来事となっているのかもしれないけど、私は思いっきり考え込んでしまうタイプ。

あともう少しで順調に出産を迎えられたのに…、私が出産し終えて家に帰ってからでもいい事なのに…、ダンナも私が悩みこんでしまう部分を持っている事は知っているはずなのに…、どうして今の離れている時に…と思い、始めは怒りだったのが、今では悲しみでいっぱいだ。

ついこの間までは順調で前向きだったのに、少しの事でイライラしてしまったり、この不安定なままの状態で出産を迎えることになるのかと思うと、悲しくなって、このままではダメだと言うのもわかっているけど、どうしたらいいのかわからずに、さらに悲しくなって涙が止まらなくなり、胸焼けも起こしやすくなっている分、呼吸がかなり乱れる。

ダンナも色々考えた結果、その時に言わないと気がすまなかったのだろう。ダンナの気持ちもよくわかる分、私は何も言えずにいる。

仲良くしたいのに、頭から離れず、仲良く出来ない。

ダンナの中ではもう終わっている事だろうし、私が気にしなければいいのだけど、頭から離れない。

だからといって、今になって掘り返して、顔が見れないままさらに状態が悪くなるのも嫌で、どうしたらいいのかわからない。

家族がいる時間帯は、気を紛らわす事が出来るけど、一人になると、日に日に悪い方に考える時間が増え、涙が止まらなくなり、その度に我が子が元気にお腹の中で動く。

動くたびに、元気で良かったという気持ちと、本当にごめんねと、どうしたらいいんだろうという気持ちでさらにしゃくりあげて泣き続けてしまう日々が続いていて、今日はついに気持ちが悪くなり、戻してしまった。

今、確実に、我が子にとっての居心地を悪くしている。

どうしよう。抜け出せないよう…。  

+3日 眠れない  (2005/2/19 土曜日)

いつものように上向きで眠ろうと、ふとんに入ると同時に、息苦しくなり、胸焼けと呼吸混乱的な状態になってしまった。

横向きになると少しだけ息はラクになったけど、お腹が痛くなり、体勢もつらいままで、息苦しさから抜けれず、呼吸も乱れたり収まったりが続き眠れない。

眠れないから、ダンナの事を色々考えたり、考える事で我が子への影響を思うと、益々眠れない。

左右の横向き体勢を繰り返し変えつつ、結局朝方まで眠れない。

本当に悪循環になっている。どうしよう…。

+4日 お風呂がお好き?  (2005/2/20 日曜日)

お風呂に入っていると、じわ〜っとゆっくり動きを感じると同時に、おへそのちょっと左側と、右わき腹がじわ〜っと膨らんできた。

今は、よほどの事がない限り、体が大きく回転する事はない時期なので、検診時のエコーの様子で考えると、右わき腹は、おそらく足でお腹の中から押し出しているのだろう。

おへそのちょっと左側の膨らみは何だろう?おしりかな、手かな。

しばらく出っ張ったままの状態が続き、す〜っと引っ込んでしまった。

7ヶ月の時にも、お風呂に入った時にお腹の中から一部分だけの膨らんだ事があった。

もしかすると「お風呂はとっても気持ちいいよ〜」と、手足を伸ばしているのかな。  

+5日 抜け出さなければ…  (2005/2/21 月曜日)

日々、出産に近づき、体も変化し続け、明日が終わると臨月に入ってしまうのに、私の状態は、寝不足と共に、悪い方向へ向かっている。

一人で家にいるダンナを不快な気持ちにさせてしまうかもしれないけど、やっぱり、どうにかして今の状況から抜け出さなければと、今の気持ちのようなものを伝える事にした。

本当なら、電話してきちんと伝えなければいけないのに、色々と考えすぎたせいか、気軽に電話して伝える自信がなく、メールで伝える事にした。

一番信頼すべきダンナにメールでしか伝えられない自分を情けなく思う。

ダンナから返事はあったものの、もう私自身は、悪いようにしか受け止められなくなっているのかもしれない。

今の状況を変えなければと思ってとった行動が、結果的に、さらに考える材料を増やしてしまっている。

これ以上やりとりしても、きっとダンナも嫌な思いをするだけだ。

もうどうしたらいいのかわからないよう…

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